日本人の8割以上が気にしたことがある口臭の悩み。
口臭は日本人の国民病と呼ばれるほどに罹患率が高い病気です。自分は関係ないとは言えませんね。
多くの口臭は歯磨きで改善されると思いがちですが、中には歯磨きをするだけでは改善されない口臭も。その代表的なものが、歯周病のにおいです。
さて、この記事では口臭のにおいやその原因、改善方法などを紹介します。口臭について悩んでいる方は、是非参考にしてください。
口臭の原因は？
口臭の原因はさまざまですが、ほとんどは歯周病によるものです。
歯周病による口臭は、非常に強烈であると広く知られていますが、不思議なことに本人はそれに気づきにくいことがあります。
歯周病による口臭は、歯ぐきの溝で繁殖した歯周病原菌によって発生するガスです。主な成分には硫化水素やメチルメルカプタンが含まれます。
歯周病になる原因は？
歯周病になってしまうほとんどの原因が歯垢（プラーク）により引き起こされます。歯垢は生きた細菌の集合体であり、ほとんどの細菌が酸素の少ない環境を好みます。そのため、先程述べた歯と歯ぐきの間の隙間（歯周ポケット）に潜んでいます。歯垢中の細菌が分泌する毒素によって、歯ぐきに炎症が引き起こされるのです。
なぜ歯周病になる人が多いの？
おそらく皆さん、一度は「フロス」という言葉を耳にしたことがあるでしょう。
しかし、実際に手に取ったことがある人は少なく、外国人のフロス使用率は70％に対し、
日本人のフロス使用率はたったの20％です…..。
日本人は一般的に、歯が痛くなったり虫歯になったら歯医者に行くという意識が強く、
そのためオーラルケアに対する意識が低い傾向があります。ほとんどの日本人が毎日のお手入れで使うのは、歯ブラシ１本と、歯磨き剤のみです。
一方、オーラルケア先進国のドイツやアメリカでは予防やクリーニングのために歯医者に行く人がほとんどで、歯のお手入れにはすごく気を使っています。その中でも特に重要なのがフロスです！
フロスをしないとどうなるの？
日本人のおよそ80％が歯磨きを歯ブラシだけで済ませてしまっていますが、実はどんなに歯並びが良い人でも歯ブラシだけでは歯と歯の間の汚れは取れないんです。
特に日本人は口腔状況についてあまり関心が無いので、フロスなどを使用する習慣が無く、慢性的に歯周病を起こしてしまっている人が多いです。
歯ブラシの毛先が届きにくい場所や歯と歯の間には、歯垢が残りやすくなります。しかし、フロスを併用することで、歯垢を効果的に除去できます。歯間の歯垢除去率が1.5倍に向上するという研究結果も示されていて、歯ブラシとフロスを併用することで、口の中の約8割を効果的に清掃できるようになります。
